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川原泉「バビロンまで何マイル?」

2006年04月07日 23:41

よくお邪魔しているぐらさんのブログで川原泉さんの漫画「銀のロマンティック…わはは」がとりあげられていたので、川原泉さん大好きだった私は、本屋のコミックス文庫のコーナーでチェック。

「バビロンまで何マイル?」の文庫がある!それになんと完結しているって書いてあるじゃないですか。

早速買って読んでみました。

超現実主義者の仁希とその幼なじみ”歩く世界史”の友理が、幼いころ助けたノームにお礼としてもらったソロモンの指輪(ニュータイプ版)の力で「様々な場所・時代へのタイムトラベル」…という話だと、昔読んだ頃思っていました。
でも、確か途中で連載がストップしていたので、その他の話が描かれてるのかなと思っていたら、最初の恐竜時代編のあと次のルネッサンス編が結構長く、そこまででとりあえず完結されてたのですね。


中世イタリアを舞台にしたかの有名なチェーザレ・ボルジアとルクレツィアの兄妹をめぐる悲劇の歴史物語。
なのに、主役の二人と来たら結構この時代に適応して生きているところが笑えてしまいます。仁希の現実主義者ぶりとそれを見守る友理の冷静さがルネッサンスの時代にも強烈に発揮されて、川原ワールドらしさ炸裂!
(ものを食べているときのもぎゅもぎゅという擬音がなつかしい!)

失礼ながらお世辞にも上手とはいえない絵の川原さんだけど、デビューから何年か経った後の作品だけあって(?)結構洗練されたというか艶がでてきたペンタッチでルネッサンスの時代の人々と風景が結構しっかり描写されていると感じるし、チェーザレさんを大仰でない描き方で、でも魅力ある人物として見事に表現されていると思います。

少しだけ残念なのは、主役の二人がそれほど前面に出てこないこと。

もちろん、歴史に介在するわけにはいかないので(恐竜時代の歴史を変えたかもわからないけど(笑))、この時代について私達にわかりやすく説明する役目として、川原ワールドの登場人物らしく淡々とのほほんと存在してました。
だからこそ、ラストの透明感のある哀しさが胸に迫ってきます。

でも、もう少し仁希と友理が活躍する姿を見たかったなあ。

それに川原さんのことだから、幼なじみだった二人が恋に目覚めて(笑)…という展開にはならないと思うけど、この時間旅行が二人の関係を微妙に変えたりするのではと期待していたのに、今のところ特には変化なし。

本来はもっと別の時代へ行くはずだったのではないかと穿ってしまいます。やっぱり、(あるなら)続きを書いて欲しいものです。(バビロニアにはいかないの?)


この漫画を読んで、友人で塩野七生ファン、でチェーザレ・ボルジアファンの子がいたのを思い出しました。
天鵞絨(ビロード)を辞書を見ないで書けるやつだったなあ。
その影響で、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の文庫本買ったはずなんだが、あれ?確か読んでなかったかも。ちょっと家の中探索の旅に出かけなくては。
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コメント

  1. ぐら@La douce vie | URL | -

    バビロンとボルジア

    ぎんぺーさん、こんにちは。

    TB有難うございます。
    「バビロン・・・」も「チェーザレ・・・」もよんでましたよ!
    「バビロン・・・」は川原さんが途中で原稿を落としたのがきっかけで九州に戻ってしまったというエピソードを聞いたきがします。
    出版社の方の粘り強い説得で再びペンをとる事にしたようですね。

    塩野七生の著書は本当に興味があるのですが、油断すると文章の表面を目が滑ってしまうというか、読んでいないのに頭に入らないものが多いのですが、この本と「サロメの乳母の話」は最後まで面白く読めました。

  2. ぎんぺー | URL | -

    探さなくては

    ぐらさん、コメント遅くなりましてごめんなさい。

    そう、この漫画の途中で川原さんの名前をしばらくきかなくなったのでしたね。(九州に戻ってしまっていたのか…)

    さすがぐらさん、「チェーザレ…」やはり読まれていたのですね。
    私も絶対買った覚えがあるので、なんとか探し当てて読んでみたいと思います。

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